血清力価測定

血清力価測定について


最終免疫後、1週間目に採血してお客様へお届けします。
十分に力価(※2)が上昇している場合は全採血し、お客様の望む力価に達していない場合はオプションにて、ご希望の回数、追加免疫を実施いたします。

※1 ELISA試験:1回2羽を11,000円にて実施します。
※2 ウサギ1羽の血清力価が1,000倍を超えていれば
    条件はみたされると判断致します。

抗体力価の判定方法


血清力価ターニングポイント

分子量が2,500以上ある場合は、合成ペプチド単独でも免疫原として使用可能ですが、キャリアー蛋白を付加していないペプチドよりは免疫原性は低いのが通常です。

また、発現タンパクをフュージョン蛋白で精製したものは、フュージョン部分を切り離さず、そのまま免疫原として使用することも可能です。

いっぽう免疫動物が持っている蛋白抗原については、そのまま免疫すると非自己と認識しにくいので抗体ができにくく、キャリアー蛋白をつける(フュージョン蛋白を切り離さない)ことが望まれます。

判定方法には (1)ターニングポイント法、(2)エンドポイント法の2通りあります。
抗血清の希釈倍率をあげて吸光度をプロットすると、上記グラフのようにシグモイドカーブを描きます。ターニングポイント法は、上に凸のカーブから下に凸のカーブへと移行する移行ポイントを表す希釈倍率で表現されます。いっぽう高希釈倍率でも傾きがある限り抗体としての反応があると解釈し、その変化が有意であるとされる最高希釈倍率で表現されるのがエンドポイント法です。

一般的にはエンドポイント法ではターニングポイント法で表される力価より約10倍ほど高く判定される傾向にあります。弊社ではターニングポイントが示す希釈倍率をもって抗体の力価としています。

抗体力価判定に必要抗原量


抗原が50μgほどあれば十分です。
ただし、キャリアー蛋白がカップリングされている抗原は不適ですので、付加前の蛋白が必要です。
同様に発現タンパクの場合もフュージョンタンパクを切り離したものが必要です。
また抗体作製ご依頼の際に必ず力価判定の必要の有無をご連絡ください。
ご依頼いただいた場合はグラフおよび表をエクセル書類としてメールに添付してお届けします。

お客様が血清力価判定をされた場合


血清力価の判定は、試験採血をお受け取りいただいてから1週間以内にメール等でご連絡ください。
お客様の検討にて判断が難しい場合はいつでもお尋ねください。
1週間を過ぎてご連絡がない場合は、その時点より指示がいただけるまでの日数で飼育費をご請求させていただきます。ご注意いただきますようお願い申し上げます。(¥500 / 1羽・日)

抗体作製についてのご質問・ご要望は(株)紀和実験動物研究所へいつでもお気軽にお問い合わせください。ウサギ以外の小動物(ニワトリ・モルモット・マウス・ラット等)の抗体作製も可能です。
マウスモノクロ腹水(mAb)調製についてもご相談下さい。
お客様のご希望のプロトコールでの実施も承ります。

まずはお電話・メールでお問い合わせください。

TEL:073-499-0321(代) 担当 中川
 FAX: 073-499-0323